« 土佐の八金ばあちゃんの昔話。 | トップページ | 他人の振り見て我が振り直さず。。。 »

2009年4月23日 (木)

繰り延べ税金資産の取り崩しとは?




日立やNECが繰り延べ税金資産を取り崩し、東芝もそれを行うことで損失が拡大するというニュースが聞かれますが、さて、繰り延べ税金資産とはどういったものなのでしょうか?



『繰り延べ税金資産』は、会計の費用・損金の基準と税制上の費用・損金の基準が違うことから生じるものです。


会計上はその期に費用として計上されているのに税制上はまだ認められず、やむを得ずその分も支払った税金で、将来税制上費用・損金と認められる要件を満たしたときにはその分が税額から控除されることから資産と考えて計上されているのです。


たとえば、貸し倒れ引当金などは、計上したときに会計上は費用として認識されますが、税制上は一定の要件を満たすまでは費用として認めてくれないので、いったんその分を支払っておかなければなりません。このようなものが繰り延べ税金資産となるのです。



では、それを取り崩すとはどういうことでしょうか?


繰り延べ税金資産は、将来払う税金が減額される権利としての資産ですから、赤字が続いて税金を支払わない場合、回収することができません。


ずっと赤字ってことはないだろうから、それなら黒字になるまでとっとけばいいんじゃない?と、思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、実は、繰り延べ税金資産は積み増せる限度(将来5年間の課税所得の範囲内程度が目安)があるので、いくらでもいつまででも計上できるというものではないのです。


この結果、将来的に回収できなくなる分が生じ、その分を資産から取り崩さなければならないのです。


それに伴って、損失計上する必要が生じることで利益が押し下げられるというわけです。



今回取り崩しを行った企業などは、将来の事業計画がかなり厳しいものとなっているのでしょうね。。。








« 土佐の八金ばあちゃんの昔話。 | トップページ | 他人の振り見て我が振り直さず。。。 »

★バックナンバーすべて★」カテゴリの記事

☆経済・社会・政治のはなし☆」カテゴリの記事

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

ウィジェット

  • twitter
無料ブログはココログ