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2009年11月14日 (土)

格差拡大の要因。。。




昨今、格差拡大がまたクローズアップされているようだ。

 

なので、格差拡大の要因について書いておこう。



最初に結論から言えば、①格差拡大は自然な流れである。これを止めるには、『経済鎖国』をするしかない。っていうか、それをしても、②この前話題になった『相対的貧困率』の上昇は止められない。




まず、①についてだけれども、格差拡大の要因は経済のグローバル化にある。


人・物・金が世界中を行き来するようになると、当然、技術がなくても作れるような(比較劣位にある)生産品は、海外から入ってくる安い品との競争に敗れて価格引下げを余儀なくされる。そうすると、そうした比較劣位にある産業は停滞し、雇用がなくなったり、給与水準が引き下げられたりする。逆に、技術レベルが高い(比較優位にある)生産品だと、安い競合品が入ってきにくいばかりか、輸出も増えて、そうした産業に従事する労働者の給与水準の上昇に繋がる。


つまり、海外と貿易をする限り、知識・技術力の高い人材は高所得化し、知識・技術力が低く単純労働しかできない人材は低所得化することになる。


これを防ぐには、冒頭でも述べたように『経済鎖国』をするしかない。


いや、手はもう一つある。それは、国民が皆高いレベルの知識・技術を習得することだ。


弱肉強食を批判する人は多いが、経済がグローバル化する中ではその流れは避けられない。だから、みんなが強者になっちゃえばいいのだ。

そんなの大変だからイヤ。という人たちは、弱者になることを受け入れる以外ないだろう。。。





次に、②についてだけれど、まず、相対的貧困率はまやかしの数字だ。あれは、国内で格差がどれだけあるかを計るだけの指標であって、日本国内で最貧層にある人たちでも、生活水準は世界の貧困レベルから比べれば相当に高い。つまり、裕福な日本の中で、給与水準が低位だからといって、貧困であるとは言えないんだよね。

で、それを踏まえた上で、①で述べたように格差が広がる自然の流れがある。


前置きが長くなったけれども、『経済鎖国』をしても格差が広がる原因は、人口構造の高齢化にある。

相対的貧困率は、OECDの定義によると『等価可処分所得(世帯の可処分所得を世帯員数の平方根で割った値)が、全国民の等価可処分所得の中央値の半分に満たない国民の割合』となっている。

つまり、引退して(貯蓄はあっても)所得がない高齢者が増えれば、相対的貧困率は上昇してしまうのである。


日本は、一昔前は『高齢化社会(65歳以上の老齢人口の全人口に占める割合である高齢化率7~14%)』だったのが、あれよあれよという間に『高齢社会(高齢化率14~21%)』を通り越して、『超高齢社会(高齢化率21%超)』となってしまった。2009年の高齢化率は22.7%。

これからさらに高齢化が進むなら、相対的貧困率は上昇を続けるだろうね。




まぁ、結局のところは、数字上、格差拡大は避けられないってこと。ただ、①のところでも述べたように、国内の労働が、単純労働から高付加価値の比較優位産業へと移行していけば、格差拡大を緩和することができるし、さらに進めば格差を縮小することもできるかもしれない。

政府には、そうした方向を助けるような政策を打ち出していってもらいたいし、国民の側も、努力せずに文句を言うのではなく、自分の労働者としての価値を高めていって欲しいものである。




最後に、なぐなぐは社会主義は悪だと思っています。だって、頑張った人が報われないばかりか、頑張ってない人が頑張った人の稼いだ分を糧にして、のうのうと生きていくんだから。まさに、正直者が損をする社会だ。それなら弱肉強食の社会で強者を目指す方がよっぽどいい。頑張った分報われるから。報われないことも多いだろうけど、再チャレンジ可能な社会整備をすれば何度でも頑張ることができる。そうした社会インフラの整備も必要だ。

その上で、弱者が強者からの分配を『俺の権利だ!』とばかりに声高に要求するのではなくて、強者の方から余裕のある範囲で好意の分配がなされていけばいいなと思うな。。。







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