« 多数決が機能するためには正しい知識の普及が不可欠。。。 | トップページ | 幽霊に会いたい。。。 »

2012年7月24日 (火)

相関関係と因果関係。。。




最近、というか以前からですけど、相関関係と因果関係を区別できない人をよく見かけます。

ま、普段から意識していないとこの2つを混同してしまうのは仕方ないとも思うんですけど、トンデモ論に騙されちゃう人たちってこれらを混同してるケースが多かったりしますから、わかりやすく説明したものがあればいいんじゃないかなと思って書いてみます。



相関関係っていうのは、 「ASCII.jpデジタル用語辞典」
 によると

2つの値の関連性のこと。散布図で調べられる。相関関係の種類に、正の相関、負の相関、無相関がある。x、yという2つの変数による散布図で、xが増加するとyも増加する傾向にある場合、正の相関関係があり、xが増加しているにもかかわらずyが減少する傾向にある場合、負の相関関係があるといえる。そのどちらにも当てはまらない場合、無相関であるといえる。

と解説されています。


正の相関関係がある、負の相関関係があるっていうのは、簡単に言うと【2つの物事があって、どちらかが動くときにもう一方も動いている傾向がみられる】っていう状態のことで、どちらが原因でどちらが結果かまではわかりません。で、どちらも原因でなくて、別の原因が他にあってそれが2つの物事を同時に動かしている、なんていうこともあります。この【原因が特定できない】っていうのが大事なところです。



因果関係の方は、そのまんま原因と結果の関係のことで、どちらかが原因でもう一方が起こるっていう関係です。





で、世の中にあるいろいろな数値データからわかるのは相関関係があるっていうことまでで、実は因果関係は証明できないんですよね。因果関係は相関があるものの中から想像するしかないんです。もちろん、他の諸条件を揃えながらデータを積み重ねることで因果関係の確からしさは上げることができます。でも、可能性は上がるけど確証ではないんですね。


たとえば、タバコをよく吸う人ほど発ガン率が高いというデータがあったとします。データからわかるのは、タバコを吸う量が増えるに従って発ガン率が増えているという正の相関関係があるってところまでです。発ガン率が増えたのがタバコのせいだという因果関係までは証明しません。案外、タバコをよく吸う人は生活習慣の中でお酒もよく飲んでいて、実際はお酒の方が原因だったなんていうこともあるかもしれません。ま、タバコを吸う人の真っ黒な肺の写真とかも見たことあって普通に考えるなら、タバコのせいでガンになるっていうのは想像に難くないんですけどね。

たとえば、世界の各都市を調査すると警察官が多い都市ほど犯罪件数が多いというデータがあったとします。このとき、警察官が多いのが犯罪が起こりやすい原因だって考えてしまうと、犯罪を減らすために警察官を減らすっていう結論に行きついてしまいます。これって変ですよね。でも、こんな風に考える人も広い世の中いないことはないんです。だって、相関関係は因果を証明しないから。


じゃあ、こんなのはどうでしょう?

新聞を読んでいる子どもの方が読んでいない子どもよりも成績が良いというデータが発表されたとします。新聞各社もこれ幸いと「新聞を読めば成績が上がります」なんて言って大キャンペーンをやっている。こんなとき、成績向上のために子どもに新聞を読ませるのは適切だと思いますか?

実際は、このデータは【新聞を読むことと成績に何らかの関係があるかもしれない】ことを示しているだけであって、新聞を読んだからといって成績が上がるとは限りません。新聞を読むから成績が良くなったのか、成績がいい子どもほど知的好奇心が強いから新聞も読んでいるのか、はたまた勉強ばかりしていて他に趣味がないから暇つぶしに新聞を読んでいるだけなのか、何が原因で何が結果なのかは実際にはわからないんです。想像してみても、どれもありそうでしょ?



で、ここに落とし穴があるんです。

実は専門家でも原因と結果を取り違えて分析してしまったり、他のところにある原因に気づかなかったりすることがあります。ましてや、専門家ぶっているだけの、ネットやメディアで「活躍」している有名人なんかなら尚更です。中には知っていてわざと原因と結果を取り違えたふりをしてデマを流す人もいたりしますから気をつけないといけません。


相関関係と因果関係は違うっていうことを知っていないと、相関があるデータを見せられて「○○が原因で■■が起きてるんですよ」って言われると、データがあるんだからとすぐに信じて騙されてしまったりします。さっきの例で言うと、すぐに新聞を買っちゃったりね。

こんなときに『相関関係と因果関係は別物。これはホントに○○が原因で■■が起こってるの?』って一度立ち止まって考えられるように、普段からデータに接するときには両者の区別を意識しておきたいですよね。

自分が騙されるだけならまだマシですけど、そのデマを拡散して親しい人たちに被害を与えてしまうと取り返しがつかなくなることもあるかもしれませんし。。。





相関関係と因果関係の違いに気をつけながら世の中を見ていくと、新しい発見もあったりして案外楽しいかもしれませんよ(*^_^*)♪








« 多数決が機能するためには正しい知識の普及が不可欠。。。 | トップページ | 幽霊に会いたい。。。 »

★バックナンバーすべて★」カテゴリの記事

☆経済・社会・政治のはなし☆」カテゴリの記事

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

ウィジェット

  • twitter
無料ブログはココログ