なんだか難しいタイトルですが、引かないで( ̄∇ ̄;)。。。
わかりやすく解説します。
今の日本の国会議員選挙ってけっこう複雑なんですね。
総理大臣を選出したりする衆議院の議員選挙では、480ある議席のうち300議席を小選挙区選挙で、残りの180議席を比例代表選挙で選んでいます。
こういうのを小選挙区比例代表並立制って言うんですけど、この用語は置いといていいです。用語より内容が大事ですから。
で、小選挙区選挙っていうのは皆さんおなじみの選挙で、選挙カーに乗ったり街頭演説なんかしたりと、あなたの街で選挙活動をしている人たちの中から1人を選んで投票する選挙です。
選挙区っていうのが全国で細かく決まっていて、その選挙区ごとに立候補者がいます。そして、選挙区ごとに当選者が決まります。
つまり、私たち有権者は個人に一票入れるわけです。当然、自分が認めた人に投票できますよね。
ま、その反面「票を入れたい候補者がいない」なんてことも起こりやすかったりするんですけどね。
一方、比例代表選挙っていうのは、政党に投票する選挙です。有権者は支持する政党を選んで投票し、その得票数に応じて各政党に当選議席数が割り当てられます。そして、各党の比例代表選挙立候補者名簿に載っている人の中から当選者が決まります。
このとき、現在の衆議院議員選挙では拘束名簿式という方法がとられていて、事前に各政党が候補者につけた順位に沿って当選者が決まることになっています。なので、その政党内で幅を利かせている重鎮たちは名簿の上位に載るので、ほぼ確実に当選することになるんですね。
こんな感じなので、有権者からすれば「あの人のためにあの党に票を入れたんじゃないんだけど…」みたいな人が毎回当選しちゃったりするわけです。
これではなんだか詐欺に遭ったみたいですよね。政界の新陳代謝も進まないし。。。 困ったものです。
これに対して、参議院議員選挙では現在、比例代表選挙は非拘束名簿式という方法がとられています。
この方法だと、候補者名簿の順位は政党が決めることができません。
有権者は、投票するときに政党名もしくは候補者個人名を記名して投票します。そして、個人名での得票数が多い人から名簿の順位が付いていきます。で、この順位に従って各党が獲得した当選議席数に応じた当選者が決まるんですね。
こんな感じで人気のある人から当選できるようになっているので、重鎮だからといって簡単に当選できるわけではなく、「あの人ダメだ」と思われた人は落選することになります。
つまり、有権者(国民)の意思をより丁寧に汲み取ることができるわけなんですね。新陳代謝も起こりやすくなります。
ただ、参議院は衆議院にくらべて権限が弱く、決定力がないのが難点です。
ということで、今回僕が提案したいのは、【衆院選も比例代表は非拘束名簿式にしちゃえばいいんじゃないの?】ってことです。
与党の代表が総理大臣になっちゃうんだから、変な人が総理大臣になるリスクを減らすためには「あの人ダメだ」って人には落選してもらわないといけないでしょ?
今のままだとまた変な人が総理大臣になっちゃいますよ。ってお話でした。